おいらせの将棋
青森県おいらせ町と将棋の関わりは、故・大山康晴十五世名人と親交が深かった町内の将棋愛好家による、約40年前の旧百石町時代における将棋の普及・発展を目指した活動にさかのぼります。大山名人の協力の下、全国規模の将棋大会の開催をはじめ、「全国将棋祭り」の開催、将棋道場・合宿所・資料展示コーナーを備えた私設の将棋資料館の開館など、約15年間にわたり将棋の普及奨励活動を強力に展開してきました。
その後も、大山名人ゆかりの地として岡山県倉敷市との友好関係により、特別枠として「全国小学生倉敷王将戦」への出場や、「倉敷藤花戦百石対局(現在はおいらせ対局)」を開催させていただいております。また、全国規模の「大山名人杯争奪将棋大会」をはじめ、東北規模から町内大会までさまざまな将棋大会を継続して開催しています。
平成17年8月には、町内の将棋愛好家より大山名人の貴重な資料をはじめ、将棋に関する資料2千点以上を寄贈いただき、大山将棋記念館を公設で開館しました。
現在も大山名人の思いを受け継ぎ、大山将棋記念館を拠点として、次代を担う子どもたちへの将棋の指導を大切にした将棋教室や町内小学校将棋部への支援、児童クラブへの出前将棋教室の開催など、日本将棋連盟青森おいらせ支部と連携しながら実施しています。
今後も日本古来の文化である将棋によるまちづくりを推進し、個性豊かな地域社会の実現と特色ある「おいらせの文化」づくりを目指します。