機織り機設置のご案内
古墳館に機織り機がやってきました!
阿光坊古墳館では、エントランス奥に機織り機を設置しております。普段は見る機会の少ない機織り機を見学することができる他、織り体験をしていただけます。織り体験をご希望の際は、窓口に一声おかけください。職員が織り方を説明させていただきます。
古墳館で機織り機というと、少し場違いに映るかもしれません。ですが、大きな関連性があります。阿光坊古墳群では、糸を撚るために用いられる紡錘車という道具や、その糸を織って作られたと考えられる布の繊維も出土しています。全く同じ形とは限りませんが、当時の生活で使われていた道具なのです。
服は既製品を買い、自分で織る人はほぼいない時代に私たちは生きています。このような時代だからこそ、機織り機に触れることのできる機会は、とても貴重なのではないでしょうか。
あなたも織り物の世界を、また、当時の生活の片鱗を感じてみませんか。
南部裂織とは
裂織(さきおり)とは、地端で、経糸に麻糸を張り、布を裂いて緯糸にする、機織りの技法のひとつです。裂(きれ)を大事にする女性の手仕事から生まれ、全国各地、外国にもありました。
江戸時代、綿の栽培が難しい雪国では、木綿などがきわめて貴重でした。裂織は、はぎれも一切無駄にせず、大切に扱う知恵だったのです。
おいらせ阿光坊古墳館では、裂き織グッズも販売しております。お立ち寄りの際には、是非ご覧ください。